ガン保険について。保険金の不払いなど、ガン保険をわかりやすく説明します。

入院保険のほかにガン保険がありますが、これは簡単に言えば、死亡保険金を先にもらってしまうわけです。ガンになると治療に多額の費用がかかります。健康保険の効かない治療も数多くあります。中には家や土地を売って治療費を捻出している方々も数多くいます。ほとんどのガン保険はガンと診断された時点で一時金がでます。死亡した時の死亡保障はごくわずかか、全くないということが多いです。

ガンは遺伝が関係していると言われています。ご家族や親戚でガンになった方がいる場合は加入しておいたほうが良いかもしれません。

テレビコマーシャルでガンと診断されたら何度でも３００万円もらえると言っている保険がありますが、ガンは再発した場合、助かる確率は少ないので最高でも２回、６００万円と思っておきましょう。

最近は医学の進歩とともに、通院で治療を行うケースもふえています。しかし、ガン保険は入院に比べて通院の保障というのは極めて低く設定がされているので、通院保障の充実も検討する必要があるでしょう。

腫瘍ができれば（ガンになれば）、すべてガン保険の支払い対象かというとそういうわけではありません。保険の種類、特約によっては保険金が支払われない腫瘍があります。

厚生労働省大臣官房統計情報部編「疾病・障害および死因統計分類提要」においては、新生物（腫瘍）を、「良性新生物」・「上皮内新生物」・「悪性新生物」・「性状不詳の新生物」の4つにわけています。

ガン保険で、保険金の支払いが発生するかしないかは、「上皮内新生物」か「悪性新生物」かで決まります。人間の皮膚の奥には基底膜という膜があるのですが、それよりも皮膚の表面側（つまり浅い部分）にできるのが、上皮内新生物で、基底膜より深い箇所にできるのが悪性新生物です。

一般的に「上皮内新生物」は保険支払い対象外で、「悪性新生物」は支払い対象となりますが、ガン保険の種類によってはどちらの新生物でも保険金が支払われる保険もありますし、大腸ガン、皮膚ガンなど特定のガンには支払われないなど各社違いがありますので、保障内容をよく確認しましょう。